全国統一カイロプラクティック師試験制度とは何のことか?
現在日本において、カイロプラクティックに関係する法律や国家資格や公式な免許制度がないことは別の項目で既にご説明している通りです。
しかし、カイロプラクティック師免許試験制度という試験を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。国家資格や公式な免許制度がないにも関わらず、カイロプラクティック師の免許認定をうたった試験には、疑問を感じることでしょう。このカイロプラクティック師試験制度について説明をしてみたいと思います。
繰り返しになりますが、日本には現行法上カイロプラクティックに関する法律はありません。法律がカイロプラクターの技術の習熟度や、必須履修項目などを定めていないために、法律に代わってカイロプラクターの技術認定や、様々な試験などを行っているのが民間のカイロプラクティック協会なのです。
しかし、国内の協会を統括するような団体がないために、カイロプラクティック協会は無数にあり、技術の認定や試験などもそれぞれの協会が単独かつ独自に行っているため、協会の認定を受けることにどれだけの意味があるかは判断が分かれるところでもあります。
その、数ある協会の認定試験の中でも知名度が高いのが、全国統一カイロプラクティック師試験制度ではないかと思います。
この試験は、日本カイロプラクティック機構が主催しているものですが、協会内だけで完結する試験制度ではなく、カイロプラクティックに直接従事しない第三者機関を審査に加えることや、資格の更新制度を作るなど、消費者にとっても理解されやすい免許制度を作ろうといった協会側の努力が伺えます。
試験の目的は、カイロプラクティックに国家資格がないために、カイロプラクターの知識や技術にもバラつきがある現在のカイロプラクティックを、安心と信頼できるカイロプラクティックにすることにあります。このような免許は、カイロプラクティックに従事する上で必要なものではありませんし、免許があることがどれだけ安心と信頼に繋がるかは個人の判断ということになりますが、試験の合格者は協会によって消費者にも公表されていますので、消費者が利用するカイロプラクティックの治療院やサロンを選ぶ上での、一つの参考や基準になっていることは確かだと思います。
また、このような試験や免許制度の中には、試験や制度を提供する協会に付属した学校の卒業者しか認定されないようなものも多数ありますが、全国統一カイロプラクティック師試験制度の場合には、「全国統一」という名の通り、受験資格相当の技術があることを自己申告すれば、卒業校に関わらず受験資格が与えられます。
受けてみて損をすることはありませんし、自分の技術を客観的に証明する一つのツールになることは間違いないと思いますので、カイロプラクティックの技術を持っている人は、受験してみるといいと思います。こうした民間の免許制度から、国家資格への道が生まれる可能性もゼロではないと考えています。