カイロプラクティックの”WHO基準”とは何か
カイロプラクティックの技術を身につけよう、またカイロプラクティックを利用したいと考える人にとって、これから技術を学ぼうとする教育機関が十分な知識や技術、経験のある教育機関なのか、また利用するサロンや治療院のレベルはどうなのかということは、大変な関心事項だと思います。
カイロプラクティックに関する事故や、金儲け主義でレベルの低い業者が横行していることなどは、カイロプラクティックに興味を持っている人にとっては周知の事実かと思いますので、そうしたものに巻き込まれないためにも、教育機関やサロン、治療院について事前に下調べをしているのではないかと思います。
その歳に”WHO基準”という説明を掲げた教育機関やサロン、治療院を目にしたことが一度くらいはあるのではないでしょうか。WHOといえば、世界保険機関のことですので、なんとなく安全、安心というイメージを持つかもしれません。
では、この”WHO基準”が何かを詳しく説明してみたいと思います。WHO(世界保険機関)はカイロプラクティックを、鍼灸などと同じく代替医療として位置づけ、その上で安全なカイロプラクティックの教育を目的として「カイロプラクティックのきょういくに関するWHOガイドライン」というものを発表しています。これは2005年に発表されたものですが、現在までに日本語をはじめとする10ヵ国以上の言語に翻訳され、世界的なカイロプラクティック教育の指針となっているのです。
つまり、教育機関やサロン、治療院に掲げられている”WHO基準”とは、このガイドラインにのっとった教育水準の教育機関、またはそのカリキュラムにのっとった教育を受けたカイロプラクターによってサロンや治療院が運営されていることを示しているものなのです。
ガイドラインの発表後、この”WHO基準”は散見されますが、これはWHOがその教育機関や教育機関によって発行される資格、免許を認定したという意味ではありません。ガイドラインはあくまでガイドラインであり、また本当に”WHO基準”にのっとって運営されているかを監督する機関もないため、”WHO基準”というのも、いくらでも自称できるのが日本の現状です。
日本国内で”WHO基準”を全て鵜呑みにすることはできませんが、しかし、世界的にカイロプラクティックの教育水準を向上し、安心、安全なカイロプラクティックを普及しようという目的そのものは、大変評価できるものです。
特に日本は、カイロプラクティックに関する法整備がされていませんので、これからのカイロプラクティック業界にとっては、文字通り指針になるものでもあるでしょう。
